首都圏における「中古マンション」の価格動向 ~2022年3月編~

〈調査データ〉
不動産ポータルサイトアットホームに公開された新築戸建の価格動向についてアットホームが公表するものです。
※「アットホーム調べ」に基づく

〈対象エリア〉
東京都(23 区/都下)、神奈川県(横浜市・川崎市/他)、埼玉県(さいたま市/他)、千葉県(西部※/他)
※千葉県西部:柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市

〈定義〉
本調査では、上記対象データの「登録価格」を「価格」と表記しています。また、30 ㎡以下を「シングル向き」、30 ㎡~50 ㎡以下を「カップル向き」、50 ㎡~70 ㎡以下を
「ファミリー向き」、70 ㎡超を「大型ファミリー向き」としています。

首都圏 8 エリアの平均価格(前年同月比・指数の推移)

首都圏の 1 戸あたり平均価格は、9 カ月連続して全 8 エリアでの前年同月超えとなった。 前月比では千葉県他が-0.3%とわずかに下落したものの各エリアとも概ね上昇傾向が継続している。なお、2 月に続き当月もさいたま市の平均価格が横浜市・川崎市を上回った。これは、さいたま市は同じ面積・築年帯では概ね横浜市・川崎市を下回るものの、比較的築浅で面積の大きい物件の募集割合が高いことが要因となっている。

東京都(23 区/都下)

23区の 1 戸あたり平均価格は 4,677 万円で前月比+0.9%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 2 カ月連続で更新した。また、前年同月超えは 22 カ月連続となり、全ての面積・築年帯の平均価格が前年同月を上回った。都下の 1 戸あたり平均価格は 2,995 万円で前月比+2.3%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 6 カ月連続で更新した。
また、前年同月超えは 9 カ月連続となり、4 カ月連続で 2 桁台の上昇率となっている。

神奈川県(横浜市・川崎市/他)

横浜市・川崎市の 1 戸あたり平均価格は 3,146 万円で前月比+0.5%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 2 カ月連続で更新した。また、前年同月超えは 11 カ月連続となったが、これは全ての面積・築年帯で平均価格が上昇したことが要因となっている。神奈川県他の 1 戸あたり平均価格は 2,359 万円で前月比+1.9%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 5 カ月連続で更新した。また、前年同月超えは 15 カ月連続となり、5 カ月連続で2桁台の上昇率となっている。

埼玉県(さいたま市/他)

さいたま市の 1 戸あたり平均価格は 3,234 万円で前月比+1.1%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 9 カ月連続で更新した。また、前年同月比は+20.4%と大幅に上昇したが、これは物件数割合 5%以上の全ての面積・築年帯で平均価格が上昇したことに加え、物件数割合 10%以上および 15%以上の面積・築年帯で 20%超の上昇率となったことが要因となっている。 埼玉県他の 1 戸あたり平均価格は 2,400 万円で前月比+1.1%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 9 カ月連続で更新した。また前年同月超えは 19 カ月連続となっている。

千葉県(西部/他)

西部の 1 戸あたり平均価格は 2,559 万円で前月比+0.8%と上昇し、2017 年 1 月以降最高額を 2 カ月連続で更新した。また、前年同月比は+12.0%と上昇したが、これは物件数割合 5%以上の全ての面積・築年帯で平均価格が上昇したことが要因となっている。
千葉県他の 1 戸あたり平均価格は 1,798 万円で前月比-0.3%と 4 カ月ぶりに下落した。一方、前年同月比は+8.2%と上昇し、42 カ月連続の前年同月超えとなっている。

考察

3月についても首都圏中古マンションの価格上昇が伺われます。これは、「需要増・供給少」という状況が価格高騰の原因ではないかと考えます。需要としては、パワーカップルの増加により、共働きで世帯年収が1,400万円以上の世帯が増えたことで価格の高いマンションも購入可能となり需要増に繋がっていると考えます。供給については、コロナ禍の中で所有マンションの価格調査にとどまりコロナ収束後まで様子を見る人が多く、そのため、売りたい人が減少傾向にあり「需要増・供給少」という状況に陥っているのではないかと考えます。